防災士になりたい人へ|どんな資格?費用や合格率など徹底解説!

ニッカ

ユズ先生
わたしも防災士になりたい!

ユズ先生

ニッカちゃん・・・
やっとその気になってくれましたね(ほろり)

前回の記事で防災士について詳しく紹介しましたが、実際にはどうやったら防災士になれるのでしょうか。

この記事では、防災士の資格について丁寧に解説します(=゚ω゚)ノ

この記事でわかること
  1. 防災士がどういう資格なのか
  2. 防災士資格を取得するまでの流れ
  3. 防災士の合格率と難易度
目次

防災士ってどういう資格?

ユズ先生

防災士がどんな資格なのか説明しますね!

助けられる人から、助ける人へ
わたしはこの言葉が好きです(*´ω`*)

“自助”“共助”“協働”の理念のもと活動する防災士。

2003年に第1回目の防災士資格取得試験が東京で実施されてから、
2021年4月末日時点で、全国で210,050名もの人が認証されました。

防災士とは

防災士は、NPO法人日本防災士機構が認定する民間資格です。

防災の知識や技能を講習で学ぶことで、認定試験の受験資格を得ることができ、その試験を合格することによって取得することができる資格です。

研修レポートの提出と、AEDなどの実技講習も受けなければいけません。

民間資格ですが、防災の専門家や大学の教授、消防士などから講習を受けることができるなど、とても重要視されている資格です。

資格を取得した後もフォローアップ研修などで、日々防災力を高めていくことを求められます。

防災士(ぼうさいし)とは、特定非営利活動法人日本防災士機構による民間資格。 機構が定めたカリキュラムを防災士教本による自宅学習(履修確認レポート)と会場研修講座の受講で履修し、履修証明を得て資格取得試験に合格し、消防本部または日本赤十字社等の公的機関が主催する「救急法等講習」、「普通救命講習」、「上級救命講習」を受講して、その修了証または認定証を取得した者に認定される。防災士証の有効期限や写真の書換え更新はなく終身の民間資格(資格称号)である

引用:Wikipedia

防災士が誕生したきっかけ

わたしたちが住んでいる日本は、地形や気象などの自然条件から、地震、津波、台風、洪水、火山噴火、土砂災害などの自然災害が起こりやすく、これまでもたびたび大きな災害に遭ってきました。

そんな境遇の日本は、昔から防災を最重要課題として取り組んできたため、災害に関する研究は世界のトップクラスにありました。

しかし、1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災は、それまでの災害対策の常識を覆すほどの大きな災害でした。

その後、この阪神・淡路大震災をきっかけに防災士が誕生することとなります。

災害は、大きな災害であればあるほど、「公助」すなわち国や地方公共団体、消防などの救助・救援がすぐに期待できません。

そこで大切になるのが、「自助」「共助」といった、「地域の防災力」です。

「地域の防災力」を高めていくには、一人ひとりが防災のことを考え、安全を確保してかないといけないのですが、そのリーダー的役割を担っていくのが、防災士なのです。

防災士の理念

共に助け合う共助

自助

自助とは「自分の命は自分で守る」ということ。

自分の安全は自分で守ることが防災の基本になります。
災害時にけがをしてしまうと、助ける側から助けてもらう側になってしまいます。
日ごろからどうやって自分の身を守っていくか学び、備え、絶えずスキルアップしていくことを求められます。

共助

共助とは「地域・職場で助け合い、被害拡大を防ぐ」ことです。

大災害が起こると、消防や警察など公的な救援活動が十分に機能しないため、避難誘導や避難所開設などを地域の住民が協力して行わなければいけません。
いざという時のために、普段から災害への備えや防災訓練を行うことが大事になります。
そのためのリーダーシップを発揮していくのが防災士です。

協働

協働とは「市民、企業、自治体、防災機関等が協力して活動する」ことです。

日ごろから、行政や防災・減災に関わる団体などと連携しながら、防災訓練等の活動を行い、「災害に強いまちづくり」を目指し活動します。

防災士の役割とは

普段の活動

普段の防災士の活動は、自分と家族を守るために、我が家の耐震補強、家具の固定、備蓄など、災害への備えを実践します。
そして、その実践していることを親戚、友人、知人や地域、職場の人へ広めていく活動を行います。
具体的には、防災公演、防災訓練などです。

まずは防災士自らが模範となって活動し、周囲の人たちを巻き込んで防災意識向上のために努めていくことが、防災士の役割です。

災害時の活動

自分が被災した場合は、自分の身をしっかり守りながら、学んできた防災の知識を生かし、避難誘導、初期消火、救出救助活動や避難所開設などに当たります。

また、ほかの地域の災害には、被災地支援活動を行います。

防災士の資格の取得まで

防災士資格を取得するには、一般的な方法と、特例制度があります。

特例制度とは、消防士さんや警察官の現役及びOBの方が使って取得する方法なので、わたしたちは一般的な方法で防災士資格を取得することになりますね。

一般的な防災士資格の取得の流れ

STEP
防災士養成研修講座を受講

日本防災士機構が認証した研修機関が実施する防災士養成研修講座」を受講します。

防災や災害の専門家が講師の講座を受講するのですが、防災士教本に沿った内容のうち21項目中、最低12項目以上を履修しなければいけません。

わたしの経験談

わたしが取得した兵庫県では、1月17日に開催される「1・17ひょうごメモリアルウォーク」への参加でも単位を1つもらうことができました(*´ω`*)

講座は、専門的なお話が聞ける座学と、消防訓練やHUG、DIGなどのワークショップを受講しました。
あと、地域の消防訓練への参加の内容と感想をレポートにまとめて提出することも必須課題でした。

わたしが受講した2017年当時の教本は31項目でしたが、21項目と内容もタイトに見直されたようです。

STEP
防災士資格取得試験を受験

日本防災士機構が実施する防災士資格取得試験」に合格しなければいけません。

受験するには、STEP1の研修講座の履修証明が必要になります。

STEP1の研修講座の最終日に同じ会場で受験するのですが、試験は該当年度の防災士教本掲載内容から3択問題で30問出題され、80%(24問)以上の正解で合格になります。

試験時間:50分間
試験問題:30問
試験形式:三者択一形式
合格基準:80%(24問)以上

わたしの経験談

教本がとにかく分厚くて覚えることが沢山あるので、結構大変でした(汗)
わたしが受験した2017年は、70%以上の正回答で合格だったはずですが・・・

STEP
救急救命講習の修了証の取得

全国の自治体、地域消防署、日本赤十字社等の公的機関、またはそれに準ずる団体が主催する救急救命講習」を受け、終了証を取得しなければいけません。

救急救命講習は、心肺蘇生法やAED講習を含む3時間以上の内容のもので、終了証には期限があるので、防災士の認定申請時の5年以内に発行されたもので有効期限内のものに限ります。

STEP
防災士認定登録申請をする

以上の3項目を終了した人が、日本防災士機構への「防災士認証登録申請」を行うことができます。

申請が認められた人に「防災士認証状」と「防災士証」が日本防災士機構から交付されます。

防災士資格取得にかかる費用について

防災士研修センターの場合(2021年5月現在)

研修講座受講料:52,920円
取得試験受験料:3,000円
認証登録料:5,000円

別途、防災士教本に3,500円(税込み)かかります。

自治体によっては一定条件のもとに住民に対して、費用の一部または全額の助成を行っているところもあるので、受講する研修機関にお問合せください。

合格率と難易度は?

防災士資格の合格率と難易度

一応、合格ラインはありますが、合格率等は公表されていません。
講習をしっかり受けていたら、ほぼ全員合格できる内容となっているそうで、難易度は易しいです。

もし不合格の場合は、後日、無料で再受験できます。

防災士教本について

防災士教本

防災士教本は、防災士は日本防災士機構で、これから研修を受講する人は研修機関で購入することができます。
それ以外の人は購入できません。

教本代は3,500円(税込み)です。

2021年度版『防災士教本』の目次

● 第1章 災害発生のしくみ ●
第1講 地震・津波による災害
第2講 気象災害・風水害
第3講 土砂災害
第4講 火山災害
第5講 広域・大規模火災
補講1 近年の主な自然災害と新型コロナウイルス感染症

● 第2章 災害に関する情報 ●
第6講 災害関連情報と予報・警報
第7講 被害想定・ハザードマップと避難
第8講 災害情報の活用と発信

● 第3章 公的機関や企業等の災害対策 ●
第9講 行政の災害対策と危機管理
第 10 講 行政の災害救助・応急対策
第 11 講 復旧・復興と被災者支援
第 12 講 災害医療とこころのケア
第 13 講 ライフライン・交通インフラの確保
第 14 講 企業・団体の事業継続

● 第4章 自 助 ●
第 15 講 地震・津波への備え
第 16 講 風水害・土砂災害等への備え
補講2 耐震診断と補強
補講3 災害と損害保険

● 第5章 共 助 ●
第 17 講 自主防災活動と地区防災計画
第 18 講 避難所の設置と運営協力
第 19 講 地域防災と多様性への配慮
第 20 講 災害ボランティア活動

● 第6章 防災士制度 ●
第 21 講 防災士に期待される活動
補講4 防災士が行う各種訓練

引用:日本防災士機構

まとめ:一家に一人は防災士に

ニッカ

勉強は大変だけど知識が広がって毎回の講義は楽しかったよ

ユズ先生

防災士は多くの地方公共団体が力を注いでいる資格でもあるのよ

防災士は民間資格で、あくまでも自発的な防災ボランティアを行うということで、特定の権利を得たり、行動を義務付けられることはありません。

しかし、多くの地方公共団体が予算を計上して防災士を養成していて、特にわたしが住んでいる兵庫県では、防災士研修講座の受講料が無料です(教本代、受験料等は別途かかります)

今後ますます期待が高まる防災士の活動ですが、一家に一人、防災士がいることが理想だとわたしは考えます。

また、防災士の資格を取得するには、集合講習で学ばなければいけないので、通信講座では取得することはできませんが、人とのつながりができ、貴重でとても楽しい時間を過ごすことができました。

防災士になった後も、色々なワークショップや講義を受けることができるので、日々防災意識を向上させていくことができます。
そして、防災を通じてたくさんの人との出会いがあります。

ぜひ、防災士資格研修を受講してみてください(*´ω`*)

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この記事を書いた人

ニッカのアバター ニッカ 日本防災士機構認定防災士

阪神淡路大震災を18歳で経験。
2017年から防災士として地域で活動しながら、人とのつながりの輪を広げています。
日常で常に防災を意識し、生活に根差した防災を目指し、日々模索中。

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